Praktica BX-20
2019-01-01
Praktica BX-20
東独PENTACON公社は、35mm1眼レフカメラをPrakticaブランドで発売していました。
独自の電気接点付きのバヨネットマウントにより、絞り優先自動露出を実現してました。電気接点といってもデジタルではなくアナログな制御のようですが、仕様は一切不明です。
BX-20は、東独PENTACONとしては最後のモデルになります。
共産圏では高級機だったようですが、当時の西側から見ると、機能的にも品質的にも廉価品の域を出ていません。
プラスチック筐体、自動露出は中央部重点測光による絞り優先のみ、シャッター速度は1/1000まで。
機械的な精度もあまりよくなく、フィルムのコマ送り精度が低かったです。(フィルムのコマ間が揃っていなくてバラバラになる)
ファインダーは倍率、視野率共に普通です。視度がかなり深くて、近視の私にはちょっと辛かったです。
信頼性もそれ程高くもなく、シャッターが壊れて修理に出しました。保証期間内なので、無償修理して貰えましたが。
東独Carl Zeiss Jenaのレンズを使いたい場合には、これしか選択肢がありませんでしたが、そうでなければ積極的には使う気にならないレベルです。
Praktica BX-20s
2019-01-01
Praktica BX-20s
BX-20の後継機です。開発が完了し、発売になる直前にベルリンの壁が崩壊し、一時期は発売ができないのではないかといわれていましたが、PENTACON公社が西独資本に買収されて、無事発売に漕ぎ着けることができたという曰く付きです。
BX-20との機能的な違いは特になく、筐体がエルゴデザインな滑らかな曲面により手に馴染むようになったくらいです。
BX-20の信頼性がイマイチだったので、西独資本下になって少しはよくなったかなと思って買ってみたのですが、中身は全く同じでした。
Praktica MTL-5
2019-01-01
Praktica MTL-5
世界初の一眼レフカメラ CONTAX Sの後継機といえると思います。
CONTAXの名称が使えなくなって、PETACONブランドになり、その後Prakticaブランドになりました。
マウントは、SのM42スクリューマウントを引き継いでいます。
しかし中見も古いままで、製造精度の低さもあって、M42レンズがそのまま使用できるという以外には価値もなく、すぐに手放してしまいました。
Pentacon-six
2019-01-01
Pentacon-six
Carl Zeiss Jenaレンズが使用できる、一眼レフスタイルの中判カメラ(6x6)です。
設計が古いままずっと造り続けられていて、機械的な信頼性はよくありませんでした。設計自体が、丁重な取扱を要求するようなものになっていて、少しでも荒っぽい操作をすると壊れるというレベルです。
修理にも何回か出していました。
独自のバヨネットマウントを使用していますが、同じマウントを、西独のEXAKTA 66とウクライナのKeiv 60が使用しており、レンズの互換性があります。Keiv88にもKiev60と同じマウントのモデルがあります。
ボディ内面が黒色アルマイトのままで、反射防止塗装がされておらず、フレアがかなり酷かったです。このため内面に反射防止の布を貼って使っていました。
視野率もかなり低く、特に画面の上側はかなり切れてしまい、正確なフレーミングはできませんでした。
余りにも機械的な信頼性が低いので、EXAKTA66を買い、Keiv88CMを買い、最終的にはYahooオークションで処分してしまいました。
Keiv 88CM / Hartblei 88CM
2019-01-01
Keiv 88CM / Hartblei 88CM
Hasselbladをコピーしたような形をしていますが、レンズシャッターではなくフォーカルプレーンシャッターを備えた中判カメラ(6x6)です。
製造をウクライナのKiev工廠(兵器を製造している工場)で行っていますが、その割には製造精度が低く、信頼性も駄目でした。
本来のマウントは、Hasselblad 1600F/1000F互換なので、恐らくは1000Fをそのままコピーしようとしたのだと思います。後ろにCMが付いているモデルは、Kiev60/Pentacon-sixと互換性のあるマウントになっています。
フィルムバックもHasselbladとよく似ていますが、爪のサイズが異なっており、互換性はありません。
Hartbleiはチェコの会社で、元Keivの技師が独立してチェコに工房を構え、Kievをベースに独自仕様にカスタマイズして、精度や信頼性を高めたものを販売していました。中にはフィルムバックをHasselblad互換にしたモデルもありました。
Hartbleiのモデルは、Keivのよりはマシな造りでしたが、フィルムバックは光線漏れがしていたりで、まあ目くそ鼻くそのレベルの違いでしかありませんでした。
それでもHartblei 88CMは、Pentacon-sixよりはマシで、使いやすかったですけどね。
視野率が低いのは、Pentacon-six同様で、これもやはり画面の上側がかなり切れてしまっていました。
Keiv 60
2019-01-01
Keiv 60
Pentacon-sixによく似た外観の一眼レフスタイルの中判カメラ(6x6)です。Pentacon-sixと互換性のあるマウントを備えています。
そのためPentacon-sixのコピーといわれることが多いですが、中の機構は異なっていて、初期モデルは通常とは反対のボディ左側にシャッターボタンがありました。途中から通常と同じく右側に移されますが、リンクを介してシャッターが元あった位置に伝わるようになってます。
この辺りの機構はPentacon-sixとは全く別物ですので、開発も元々は別々に行われていて、途中でマウントの互換性を取るようにしたのではないかと推測されます。
マウントに互換性があるとはいえ、加工精度が低く、個体によってはCarl Zeiss Jenaレンズをうまく装着できないものがあります。まあウクライナのレンズなどは、個体によってはKiev88CMのボディに装着できないものとかがありますし。
機械的な信頼性も非常に低く、新品でも3〜4台に一台はまともに動かないみたいです。
EXAKTA 66
2019-01-01
EXAKTA 66
Pentacon-sixのパーツを使って、西独で組み立てが行われていたようです。
外観は合成ゴムとプラスチックのカバーを被せて、モダンな雰囲気になっていましたが、中身はPentacon-sixとそう大差はなかったようです。中身の設計はそのままですし。
ファインダー周りはスクリーンなどが、西側製造のものが使用されており、明るく見やすかったですが、視野率はそのままで、上の方がかなり切れました。
東西統一の時に、PENTACON公社が西側資本に買収されますが、それによりEXATAの工場がPENTACONの工場に移され、Pentacon-sixやJenaレンズは製造中止になり、EXAKTAブランドのカメラを製造するようになりました。
そのため、Dresden工場で製造されたモデルも存在するはずです。
Hasselblad 503CXi
2019-01-01
Hasselblad 503CXi
レンズシャッター式の500シリーズでは、最後の方のモデルになります。
Leafの中判デジタルバックが特別価格で限定販売されたのですが、そのバックが対応していたのが500シリーズだったため、バックと同時に中古で購入しました。
Hasselbladのカメラ/レンズは、中古でも非常に高かったのですが、ここ最近は一気に中古相場が下がっており、デジタルバックがうまく入手できれば、お買い得感はあります。
機能的に特筆したものはありませんが、機械的精度は流石で、シャッターの切れ味、クランクの巻き上げ感などは、メカフェチには堪らないものがあります。
Rolleiflex 6001 Professional
2019-01-01
Rolleiflex 6001 Profesional
Rolleiのレンズシャッター式中判カメラ(6x6)です。
独自のマウントは、電気接点のみで機械的なリンクはなく、レンズシャッターと絞りは電気モーターで動作する仕組みです。
6001は自動露出を備えていないフルマニュアルで、自動露出の6008の廉価版という位置付けになります。それでもかなりの値段だったのですけどね。
ファインダーは非常に明るく見やすく、視野率も高く、良好です。
シャッターと絞りは、1/3段で制御するようになっており、電子制御のため精度は非常に高いです。
フィルムバックの構造も、フィルムの平面性が高く保たれるようになっています。
信頼性もHasselblad以上に高いみたいですし、カメラとしての精度や機能もこちらの方がずっと上だと思うのですが、何故か人気がないのですよね。
レンズもCarl ZeissとSchneiderがあり、中判カメラでは一番レンズのラインアップが豊富なのです。
レンズも非常に高額の上、中古で玉がないため、最初に付いて来た80mm以外を揃えることができずでした。そのため、D3を購入する時に下取りとして放出してしまいました。中判カメラとしては最高なのですけどねぇ。